水西書院

「水西書院」 (すいせいしょいん) は1886年 (明治19年) に建造され、1892年 (明治25年) までは旧藩主吉川家の居宅として使用されました。その後は吉川家の別邸となっていました。現在建物は岩国市の所有となっており、利用がある時のみ開放されるようです。なお2000年 (平成12年) 2月には岩国市の登録有形文化財となっています。

宇野千代は小説「水西書院の娘」で『水西書院はもと、町の藩主の学問所として建てられた邸で、間数は二階の三十畳敷きの広間を入れて、二十一ほどある。庭は千坪を越す。』『町の中央を流れている大きな川の西側の淵にある、町で一番眺望の好いところ、と言われる箇所に建てられた、学問所と言うよりも別邸である。』と描写しています。

建物は一階に15畳が二室、二階に30畳と12畳の続き大広間や展望廊下があります。正面は北側を向いており、錦川や城山を望み、当時は錦帯橋まで見渡すことができたものと思われます。

「水西書院の娘」のあとがきで、『或るとき、散歩していると、水西書院と大きく書いた木の表札が出ている、古い建物の前に出た。石垣を構えた塀が美事なので、門内へ這入って見た。庭も宜かった。つい、鉛筆を出して、スケッチした。建物に気を惹かれて、書き始めたとは、おかしな経験である。』と書いているように、伸びやかで大きな建物、広い庭、長く続く塀には、大変印象深いものがあります。

通常は公開されていませんので、道路から外観のみ見学するようになります。道路が狭いため、車で訪ねることはお勧めできません。錦帯橋付近の駐車場より徒歩訪問をお勧めします (下河原駐車場より約1.1km・徒歩約13分)。

定休日 通常非公開
(道路から外観見学自由)
料金 無料 (外観見学)
2010-10-1 現在

≫ 水西書院付近の地図

詳細地図 ≫ (ゼンリンいつもナビ)

≫ 錦帯橋付近の駐車場情報

参考:「水西書院の娘」宇野千代著 中央公論社、中國新聞2004.3.11


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