岩国城下町


「岩国城下町」 (いわくにじょうかまち) の歴史は1600年 (慶長5年) に岩国藩の初代藩主吉川広家が岩国の地に移封されたことからはじまり、藩の発展に伴い、城下町も整備されていきました。

中心は錦帯橋の正面に当たる「大明小路」です。現在は商店街になっていますが、当時は中級武士の屋敷が並んでおり、現在でも立派な門構えが目立つ通りです。

その西側の「玖珂町」「柳井町」などに町人が居住しました。町名どおり、山陽道の宿場町「玖珂」(現、岩国市玖珂町)や港町「柳井津」(現、柳井市)の商人が移住しました。

その他の町名は、塩、魚、豆腐(登富町)など食料の名前や、材木、曲尺、鍛冶屋など職業の名称となっており、庶民の生活の匂いが感じられます。

「玖珂町」の國安家住宅は、1850年 (嘉永3年) 頃の建築と言われています。町屋建築の面影をよく残しており、当時の繁栄を現代に伝えています。なお、この建物は国の登録有形文化財となっています。

2017年 (平成29年) 3月25日、國安家住宅は、岩国市観光交流所「本家 松がね」として活用されることとなり、開館時間には屋内の見学ができるようになりました。

現在も、碁盤目状とT字路が混じった町割りの中に、古い建物が多数残り、当時の面影を彷彿させます。また「歴史町名・○○町」の標示を辻々に掲げ、江戸時代の古い町名を偲んでいます。

2007年 (平成19年) 2月16日、財団法人古都保存財団 (現、公益財団法人古都飛鳥保存財団) により「美しい日本の歴史的風土100選」に選定されました。

車での訪問は、道路が狭く駐車場がありませんので、錦帯橋そば河川敷の下河原駐車場のご利用をお勧めします。

≫ 写真スケッチ「城下町散策」

料金 無料
定休日 なし
(外観は道路から見学自由)
開館時間
(本家 松がね)
9時~18時(4~8月)
9時~17時(9~3月)
2017-3-25 現在

≫ 岩国城下町付近の地図

≫ 駐車場情報

参考:観光案内板