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岩国市美川町を流れる錦川の本流や支流には、美声で鳴く「カジカガエル」が生息しています。
カジカガエルはアオガエル科で、体長は、比較的見かけることが多い雄は4~5cm、雌は一回り大きくなります。色は岩場に溶け込む保護色であるこげ茶色で、周囲の環境に合わせて多少色が変化します。足には吸盤があり清流の岩に張り付いています。
特に、南桑 (なぐわ) 付近に多く生息しており、錦川鉄道錦川清流線の南桑駅から約1km上流にある高野橋より上流900m、下流1944mの範囲は、1936年 (昭和11年) 9月3日に「天然記念物南桑カジカガエル生息地」として指定をうけています。
5~8月頃、夕方から夜にかけて「フィフィフィフィフィ」や「フィー、フィー」と聞こえる涼しそうな声で盛んに鳴きますが、昼間でも鳴き声を聞くことがあります。
観察に訪れる場合、鳴き声を聞くだけであれば、特に夕方から夜にかけては、錦川清流線の南桑駅から根笠駅あたりを中心に、地域一帯どこでも聞こえてくると思います。
ただ、その姿を観察しようとすると、対象が生き物のため、特定の場所とは言えなくなります。
しかし、カジカガエルは、姿を探すより、声を楽しむ「音の風景」と言えるでしょう。
カジカガエルの声 ≫ (カエルの鳴き声図鑑)
詳細地図 ≫ (ゼンリンいつもナビ)
参考:Wikipedia、山口県の文化財ウエブサイト